日立の人気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」の中でも注目されているのが、MRO-W1DとMRO-W1Cの2機種です。一見似ているこの2モデルですが、実は細かな機能や使い勝手に違いがあります。最新モデルMRO-W1Dでは、スピードメニューが増加していたり、加熱性能が向上していたり、ユーザー目線の便利な改良が加えられています。
主な違いとしては以下の5点があります。
- スピードメニューの数(MRO-W1Dがより多い)
- ボウルメニューの進化(調理時間やメニュー数の差)
- 熱風旨み焼きの対応品数(MRO-W1Dは2品まで同時調理)
- オートメニューの数と構成
- 操作性・表示部のデザイン変更
これらの違いについて、詳しく比較していきます。あなたにとって最適なモデルを選ぶためのヒントが見つかるはずです。

MRO-W1DとMRO-W1Cの違いを比較
下の表は、両モデルの主要な違いをまとめたものです。
比較項目 | MRO‑W1D(新型) | MRO‑W1C(旧型) |
---|---|---|
クワトロ加熱(凍・冷・常温混合OK) | ◯(食材温度の組合せ自由) | ✕(同一温度食材のみ) |
熱風旨み焼き対応 | 肉・魚・野菜対応 | 肉・魚のみ |
熱風旨み焼きメニュー数 | 45種類 | 35種類 |
オートメニュー数 | 247種類 | 242種類 |
我が家のアレンジ料理 | ◯(追加機能) | ✕ |
ボウルメニュー数 | 74種類 | 84種類 |
スピードメニュー数 | 54種類 | 58種類 |
最短1分メニュー数 | 5種類 | 8種類 |
市場価格(2025年6月) | 約115,000円 | 約48,000円 |
主な違いポイント
・クワトロ加熱で食材の組合せ自由
MRO‑W1Dは凍った食材もそのまま調理OK。バラバラ温度の食材でも火加減を自動調整します。忙しい日も便利です!
・熱風旨み焼きに野菜追加&種類が豊富
新型は肉・魚に加え野菜料理にも対応し、メニュー数も増加。野菜を一緒に焼けるのが嬉しい進化です。
・オート・アレンジメニュー拡充
「わがやのアレンジ料理」搭載で、自宅の食材で自由にレパートリーを広げられます。
・旧型はボウル・スピード・超時短メニューが多い
手軽さ重視派には旧型がおすすめ。ボウル調理が豊富で、最短1分のメニューも充実しています。
・価格差は約7万円!
新型は多機能だがその分高価。コスパ重視なら型落ち旧型は魅力的です。
MRO-W1DとMRO-W1Cの共通点
まずは、両機種に共通する特徴を一覧でご紹介します。
- Wスキャン(重量・表面温度を自動検知)
- 大火力ヒーター搭載
- 過熱水蒸気調理対応
- 庫内容量30Lのワイド&フラット庫内
- 「ヘルシーシェフ」アプリ連携対応
Wスキャン(重量・表面温度を自動検知)
MRO-W1DとMRO-W1Cの両機種には、日立独自の「Wスキャン」機能が搭載されています。これは、食材の重さと表面温度を同時に測定して、最適な加熱時間と火力を自動で設定してくれる機能です。たとえば、冷凍ごはんやお弁当を温めるとき、表面だけ熱くて中は冷たい…という失敗を防いでくれます。
この機能があることで、調理に慣れていない方でも安心して使えますし、食材の仕上がりにムラが出にくいのが嬉しいポイントです。
大火力ヒーター搭載
両モデルともに「大火力平面ヒーター」を搭載しており、焼き物料理が得意です。パンやグラタンなど、表面にこんがり焼き色を付けたいときにも活躍します。予熱時間も短く、オーブン機能としての使いやすさもバッチリです。
グラタンをこんがり焼きたい、パンをふっくら焼き上げたい、そんなときに頼りになります。お菓子作りやパン作りが趣味の方にも人気の理由のひとつです。
過熱水蒸気調理対応
どちらのモデルも、過熱水蒸気での調理に対応しています。油を使わずにヘルシーに揚げ物風の料理ができるこの機能は、健康を意識したい方には非常に魅力的です。
とくに唐揚げやコロッケなど、カロリーが気になる料理をサクッと仕上げられるので、毎日の食卓がグッと健康的になります。カロリーカットしながらも美味しさを保てるのは嬉しいですね。
庫内容量30Lのワイド&フラット庫内
MRO-W1DもMRO-W1Cも、庫内容量30Lの大容量設計。お弁当や大皿料理も楽に入るワイドサイズで、フラットな庫内は掃除もしやすい設計です。ターンテーブルがないため、容器の大きさや形を気にせずに調理できるのも便利なポイントです。
忙しい日でもサッと温められ、家族分の料理も一度にこなせる頼れるスペックです。
「ヘルシーシェフ」アプリ連携対応
スマホアプリ「ヘルシーシェフ」との連携も可能です。レシピ検索からそのまま本体へ送信できるため、ボタン操作が少なく、効率的な調理ができます。
アプリ連携でメニューも随時アップデートされるので、飽きずに使えるのも大きな魅力です。料理が苦手な方でも、アプリを見ながら手軽に料理を楽しめます。
MRO‑W1DとMRO‑W1Cの機能や特徴
操作パネル・見た目・使いやすさ
両モデルとも見やすい大きな表示画面とタッチパネルを採用していますが、MRO‑W1Dはさらに操作性が向上しました。アイコンのサイズや配置が刷新されて、使い慣れていない方でも直感的にお好み調理へのアクセスがスムーズです。また、光沢あるブラック調パネルは汚れが目立ちにくく、日常の清掃もしやすくなっています。
クワトロ加熱(混載対応)
MRO‑W1Dでは、冷凍・冷蔵・常温と異なる状態の食材を一緒に加熱・調理できる「クワトロ加熱」機能が新搭載されました。忙しいときやまとめ調理でも、温度差を気にせずそのまま使えて大幅に時短が可能です。MRO‑W1Cでは温度状態が揃った食材しか使えないため、この点が非常に大きな進化といえます。
熱風旨み焼き機能の進化
熱風で旨みを閉じ込めつつこんがり焼き上げる「熱風旨み焼き」は、MRO‑W1Cでも搭載されていますが、MRO‑W1Dでは対応可能な食材が拡大されています。従来の肉や魚に加えて、野菜や根菜にも対応し、更新メニューが45種類に増加しました。この機能により、1台で幅広い素材・料理に対応できる万能レンジへと進化しました。
ボウル&スピードメニュー
ボウルに具材を入れるだけで手軽に調理できる「ボウルメニュー」は、MRO‑W1Cが種類が多く、58のスピードメニューでは最短1分の時短レシピも含まれるため、忙しい朝や子ども用メニューにピッタリです。MRO‑W1Dでもボウル調理が可能ですが、種類は74種類で構成されており、利便性とレパートリーのバランスに優れています。
アプリ連携&「わがやのアレンジ料理」
どちらのモデルも「ヘルシーシェフ」アプリへ対応していますが、MRO‑W1Dでは「わがやのアレンジ料理」機能を搭載。レシピ内容から調理条件を学習し、あなたの好みに合わせてカスタマイズレシピを自動提案してくれます。家でよく作るメニューを活かして、いつもの料理がもっと手早く・美味しく仕上がります。
庫内掃除しやすさ
フラットな庫内はどちらも採用されていますが、MRO‑W1Dは庫内のコーティングがより耐久性・抗菌性が増しており、汚れ落ちが簡単です。耐水・油汚れにも強い仕様で、日々の掃除負担を軽減できます。
メリット、デメリット
MRO-W1Dのメリット・デメリット
メリット
- クワトロ加熱対応で冷凍・冷蔵・常温を同時加熱できる
- 熱風旨み焼きの食材対応が増え、メニュー数も45に拡大
- 「わがやのアレンジ料理」機能でレシピをカスタマイズ
- 表示部や操作性が進化し、直感的な操作が可能
- アプリ連携で調理がさらに便利に
デメリット
- 本体価格が高く、手頃さには欠ける
- 最短1分メニューやスピードメニュー数はMRO-W1Cより少ない
- サイズ・重さともに少し大きく、設置スペースに配慮が必要
MRO-W1Cのメリット・デメリット
メリット
- 約48,000円とコスパが高く、機能充実の割に安価
- スピードメニュー、最短1分メニューが多く時短に強い
- ボウルメニューの種類が豊富で初心者でも扱いやすい
- ヘルシーシェフアプリ連携で調理の幅が広がる
デメリット
- クワトロ加熱に非対応で食材の温度差に弱い
- 熱風旨み焼きは肉・魚のみでメニュー数も少なめ
- 操作性や庫内掃除のしやすさではMRO-W1Dに劣る
MRO-W1DとMRO-W1Cをおすすめする人しない人
MRO-W1Dをおすすめする人
- 忙しい中でも栄養バランスを意識して自炊したい人
- 家族の好みに合わせてアレンジメニューを楽しみたい人
- 一度に複数の温度帯の食材を調理することが多い家庭
- 最新技術・機能を重視する人
- 掃除やメンテナンスの手間を少なくしたい人
MRO-W1Dは調理精度が高く、時短調理も健康調理もバランスよくこなしたい方にぴったりです。家族の食事を効率よく整えたい方や、日常的に電子レンジを多用する方にはとくにおすすめです。
MRO-W1Dをおすすめしない人
- 調理は主に温め程度の用途に限定している人
- 高価格帯のレンジは予算的に難しい人
- 最短1分での調理や手早いメニューを重視する人
MRO-W1Dは多機能ですが、価格がネックになることも。調理機能をフルに使う予定がない方には、コスパ的に旧型のMRO-W1Cのほうが適している場合があります。
MRO-W1Cをおすすめする人
- 基本的な調理と時短メニューを主に使いたい人
- 高性能なレンジをコスパ重視で選びたい人
- 手軽に健康調理を始めてみたい方
- 価格を重視しながら機能にもこだわりたい方
MRO-W1Cは価格を抑えつつ機能が充実しており、「とにかく時短で簡単に美味しく仕上げたい」というニーズに応えます。初めての高機能レンジを検討している人にもぴったりです。
MRO-W1Cをおすすめしない人
- 同時に複数種類の食材を調理したい人
- メニュー数やバリエーションの豊富さを重視する人
- 最新型にこだわりたい人
MRO-W1Cは機能的には十分でも、一部の新機能に対応していないため、日々の調理にさらなる利便性を求める方にはやや物足りなさを感じるかもしれません。
Q&A
Q1. MRO-W1DとMRO-W1C、加熱ムラの違いはありますか?
A1. はい、MRO-W1Dは「クワトロ加熱」に対応しており、冷凍・冷蔵・常温の異なる温度の食材でも均一に加熱できます。これによりムラなく仕上がる点で、旧型のMRO-W1Cよりも優れています。
Q2. 料理初心者でも使いこなせますか?
A2. どちらのモデルも操作はシンプルで、オートメニューや「ボウルメニュー」が豊富なので初心者にも扱いやすいです。MRO-W1Dは操作パネルの視認性が向上しており、さらに使いやすくなっています。
Q3. 清掃のしやすさに違いはありますか?
A3. はい。両機種ともフラット庫内で掃除しやすいですが、MRO-W1Dはコーティングが強化されており、汚れが落ちやすく耐久性もアップしています。
Q4. 価格差に見合った価値はありますか?
A4. MRO-W1Dは最新機能が充実している分、価格が高いですが、調理効率やレシピの幅が広がる点で十分に価値があります。一方、MRO-W1Cはコスパの良さが魅力で、基本調理が中心なら十分満足できます。
Q5. どちらの方が時短に向いていますか?
A5. 最短1分メニューやスピードメニューの数が多いMRO-W1Cが、忙しい朝や時短重視の方には向いています。ただし、MRO-W1Dも複数の温度の食材を一度に加熱できる点で時短効果があります。
MRO-W1DとMRO-W1C 違いを比較まとめ
MRO-W1DとMRO-W1Cは、どちらも日立の人気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」シリーズで、高性能な調理機能を備えた信頼性の高いモデルです。新型のMRO-W1Dは、クワトロ加熱による異温同時調理や、野菜にも対応した熱風旨み焼きなど、使い勝手が大きく進化しています。一方で、MRO-W1Cはボウルメニューやスピードメニューの豊富さ、価格の手頃さが魅力です。
価格に余裕があり、最新機能を求める方はMRO-W1D、コスパ重視で必要な機能がそろったモデルを探しているならMRO-W1Cがおすすめです。それぞれのライフスタイルに合ったモデルを選ぶことで、日々の調理がより快適になりますね。
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